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彼女のこと

妻あり子ありの僕に、28年片思いをしている恋人がいます。

長いですよね〜本当に長い。。。


彼女とは20歳の頃に出会ったんです。

まぁ男か女かで言ったら男なんでしょうけど、

ここではわかりやすく『彼女』としておきます。


話を戻します。

初めて見たのは雑誌でした。

一閃の衝撃が体を貫き、出会ってしまったわけです。

松田聖子もびっくり。

ビビビではなく、ズドーーーーン。

当時は手の届かない存在でした・・・。

それ以来の片思い。


いつかいつかと思っていたら、

もう28年も経っていたんです。

危機感を覚え、ふと、今ならいけるんじゃないかと。

もういいだろうと。

この思いを成就させなくてはと。


そして数ヶ月前、会いに行きましたが、

残念ながらそこに彼女はいませんでした。

すでに他人の手に渡っていたのです。

タッチの差。

くっそー、クソクソ!!

僕は力んでも力んでも悔やみきれず、

まだ近くにいるはずだと埼玉の奥地まで探し回りました。


その甲斐あって、なんと彼女が4人もいるという奇跡に遭遇!

こんなことってある?

僕は運命を感じました。

真っ赤っかというただ一つを除いて。


僕は妻に「彼女どう?」と聞きました。

妻は「NO!」と即断。

嫉妬したのです。

僕の心が彼女に奪われることを。

僕が全身全霊捧げるつもりだったのを見透かされました。

日を改め、言葉を変え、彼女をプレゼンする日々。

しかし妻の心は頑なに動きませんでした・・・。


僕は他の人にも「彼女がほしい」と相談しました。

しかし、冷静になって考えなさいとのアドバイス。

確かに真っ赤っかという懸念点があったことを思い出し、

諦めようと。

28年の思いは実りませんでした。


破談となりましたが僕は諦めていません。

いつか彼女に乗る日が来ることでしょう。


フォルクワーゲン タイプⅡ DX 23window 1963年式

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