バス停
ふと思い出す景色シリーズ。
僕の記憶に残っているんでしょうね。
名古屋に住んでいた僕は、
栄のバスターミナルからよく自宅にバスで帰っていました。ちょうど自宅の目の前にバス停があるので、降りたら家なんです。電車(地下鉄)は逆に不便だった。
で、栄始発なのでほぼ座れる。
20分くらいの距離なんですけど。
バス停にある時刻表を見て、現在時刻に最も近い発車時刻を見つけるところから楽しい。
バスターミナルなので行き先の違うバスが他の停留所に止まったり、近づいてきたと思ったら違ったとか。
それでようやく乗るバスが目の前で停車して、ドアが開くプシューという音と同時に自動音声で「お待たせしました。◯◯行きのバスです」みたいなアナウンス。バスの外側に表示されている電光掲示板(昔は紙みたいなやつだったかも)を見て行き先が合っていることを確認する。
バスに乗り込むステップの位置が昔は高かったと思います。よいしょってしないと乗れなかったような。
Suicaとか電子マネーはなかったので200円を入れるんですけど、プラスチックの透明なボックスの中にはベルトコンベアーが動いていて。
小銭がない時はお札の吸い込み口に千円入れて、お釣りが出てくる受け皿の丸みとかも良かった。
あれ、手の形に合うように工夫されてますよね。
そらでどの席に座ろうかなという選択の自由。
一番前の席(前タイヤの上)に座ることは結構好きだったかも。停留所に止まるたびにいろんな人が入ってくるのを見れるから。
満席で座れなくても吊り革を持つのも好きだったな。
バス車内の匂いもね。
発車する時の運転手さんのアナウンス。
ここにも個性が出ますよね。
停留所に止まると、誰かが乗ってきたり降りたり。停留所に誰もいないと飛ばしたり。
バスから見ていた景色はきっと変わり続けたんだろうけど、道そのものは変わらないので、同じルートを通る安心感というか規則正しい運行が気持ちいいというか。
車内に流れるその場所に応じた広告のアナウンスも毎回同じ。窓に貼ってある広告もよく見てました。
降りる時はボタンを押しますよね。
あれで誰か降りるんだなとか、
この停留所では誰も降りないんだなというのがわかること。
僕は電車はほとんど興味がなかった。
青春18切符を使ってあちこちに行ったし、それなりには乗ってはいましたよ。
JRや近鉄、名鉄、地下鉄に乗ることはあっても名古屋は車文化だったし、バスの方が圧倒的に好きですね。
僕が降りる停留所で、僕より先にピンポン押す人がいると悔しかったけど(笑)妙に親近感を覚えたりしました。
そしてバスを降りると、次のバス停へ走り出す。その時の音やバスの後ろ姿というのもなんかいい。
なんで好きなのかはわからない。ライブ感を感じられるからかな(笑)
ふと昨日の夜の寝る前に、栄のバス停に向かう絵が浮かんできて、懐かしさと哀愁が襲ってきました。特にバスに関する刺激があったわけでもなく、突然です。また乗りたくなりましたよ。基幹1星崎行きに。
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