ニマッ
仕事の疲れも吹っ飛ぶなんて
そんなことあるもんかねぇ…
遠くない昔
そんな風に思っていた
そんな魔法のような話
信じられなかった
それがどうだ
帰り道 思い出すだけで
今日の嫌なことさえ
上司の臭い顔でさえ
ま、いっかって思えてる
家が近づくほど
早歩きから小走りになって
まるでうさんくさい忍者のように
みっともない姿を
周囲から怪しまれている
たぶん鼻の下が伸びた
アホ面になっているのだろう
不法なドラッグよりハイになれて
どうしたって幸せになってしまう
それほど絶大な威力だったとは
どこかの国のミサイルでさえ敵わない
見せてよサイレントスマイル
早くその粘着質なスマイルを