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この世の終わりとこの世の春をジェットコースターで


気に入らないことがあると

叶わないことがあると

瞬間、この世の終わりのように泣く、泣く、泣く

新しい興味が見つかると

願いが叶うと

瞬間、この世の春のように笑う、笑う、笑う

僕はこの世の終わりとこの世の春の間にいつも立っていて

それがグラデーションの時もあれば

スイッチを切り替えるような時もあって

我ながらそれによくついていけてると思う

ぐわんぐわんと感情のジェットコースターが

螺旋を描きながら時速119kmで走っているときには

スピード違反で取り締まりたいくらいだ

はい罰金!

僕はそんなジェットコースターのある遊園地に自ら足を踏み入れたものの

そういえばジェットコースターは大の苦手だった

気を失っても吐きながらでも

食らいつきたいほど価値のあるジェットコースターだけど

一番前の席には座る度胸はない

目を閉じて時が過ぎるまで耐え忍ぶことはできるけど

どうしても目を閉じたくない

むしろくわっと目を見開いてその景色を1mm逃さず全部見たいのだ

最近じゃ偽のこの世の終わりを作り出して走り出すぞ感を演出する君に

内心「バレてるぞ!」とつっこんでいるけれど

それに付き合うのもまた楽しい

でもまだこの世の春は作り出せないようで

もしこれが作り出せるとなると

もしかしたらジェットコースター嫌いも克服できるかもしれない

でもそうなったらなったで

もう好きにしてと言わんばかりに心を握られてしまうかもなぁ

それはそれで困るのだけれど


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