『ミント』を公開しました
今から26年前、
僕が中学3年生のときの話です。
僕は仲間と青春18切符で夜行列車に乗り、
東京へ向かったのです。
明け方4時か5時くらいに東京につき、
まず驚いたのは自販機でした。
なんと『水』が売っていたのです。
今でこそ当たり前に水はどこにでも売っていますが、
当時名古屋市民であった僕らの地域には木曽川という豊かな資源があり、
水を買うなんて考えたこともなかったのです。
僕はわくわくしながら『水』を買うために、、
自販機に100円を入れたのです。
「どんな味がするんだろう?」
「高級な水なのかな?」
ガランガラン
水を手に取りキャップを開け、
ごくごくと飲むと・・・
水だ・・・
ふつうの・・・
僕は100円をはたいたことにショックを隠せません。
名古屋ではこの自販機で売っているレベルの水は、
水道水で飲めたのです。。
そんな落ち込む僕を見て、
仲間が俺にも飲ませてよと言うので、
ペットボトルを渡しました。
ゴクゴクゴク
水だ・・・
ほんとに水だね・・・
僕らは大笑いしました。
今でもはっきりくっきり覚えているのは、
相当なインパクトだった出来事なのでしょう。
いい笑い話です。
そしてそんな出来事のあった後、
新宿へ向かいました。
なぜ新宿へ、しかも歌舞伎町へ行ったかは覚えていません。
僕は15歳でしたから、まさか風俗に行こうぜなんていう話ではなかったと思います。
朝の6時前だったと思います。
歌舞伎町には異臭が漂っていました。
あちこちにゴミが散乱していて、
そのゴミをカラスがつついていました。
でもなぜだかはわかりませんが、清々しい気持ちがそこにはありました。
その景色が僕の脳裏に焼き付いています。
今の歌舞伎町は本当にきれいになりましたよね。
まだ怪しげなお店はたくさんあるようですが、当時に比べると道も綺麗になったし、とても歩きやすくなった。
きっと地域の皆さんの努力の賜物なんでしょう。
怖い地域ですからね、本当に尊敬します。
今回公開した『ミント』はもう5年も前の曲です。
これから新しく何かを始める方、自分にできることを探している方に贈る歌です。
自分の道を見つけたときは、とてもスッキリして第一歩が踏み出せます。
僕もようやくその道を見つけることができました。
時間は随分かかりましたが、探し続けてよかったと思います。
諦めないでよかったと思います。
僕はようやくスタートラインに立てました。
これからも頑張ります。
今、自分の道がどこに進めばいいのかわからず迷っている方は、
どうぞあきらめないでください。
自分を信じ続けて、目の前にあることを1日1日一生懸命やることが、
自分のできることへつながる道だと、僕は思っています。