【美術2のAndy画伯の絵35】仲良くダイソン
猫は大きな音が嫌いですね。
さすがに動物です。
音へは超敏感に反応します。
特に慣れないのは、
「吸引力の変わらない、ただひとつの掃除機」ダイソン。
ダイソンのキャッチコピーのインパクトは日本を席巻しましたが、
今日はその話ではありません。
猫であるmochiさんにとっては、
ダイソンは緊張関係にあります。
むしろ分かり合えない敵のような。
いつだって、
VS(バーサス)です。
試しにYouTubeで検索してみると、
ダイソンで猫の毛を掃除している動画がありましたが、
我が家のmochiさんはあんなふうにはいきません。
ダイソンを僕が手に取った時点で、
ギラッとこちらを見ます。
にゃにする気だ!?
とでも言わんばかりの顔。
そして、
掃除の行方をじっと見つめ、
いざという時の脱出体制をとります。
ダイソンの掃除機のスイッチが入ったと同時に、
mochiさんの心拍数は上がっているはずです。
ほんとたまにですけど、
ダイソンでmochiさんに向かっていって、
ストレスをかけたりします。
mochiさんは、
ブレイクダンスばりの後ずさりで
シャーッ!!!
っと言いながらダイソンを威嚇。
ほんとたまにです。
mochiさんに、
社会の厳しさを教えているのです。
決して僕が楽しいからという邪な理由はないと思います。
信じてください。
一方で最近の息子さんは、
周囲のことに注意が及ぶようになったので、
ダイソンを使い始めると興味津々丸で掃除の行方を見つめます。
むしろダイソンに近づきたい欲求があるかのような目の輝き。
mochiさんとは真逆です。
ダイソンからすれば、
息子さんに好意を抱くことでしょう。
「mochiさんともさぁ、
遊んでやってよ」
「だってmochiさん、
俺を見て逃げるんだもの。
俺、たぶん嫌われてるし・・・」
ダイソンの吸引力は、
残念ながらmochiさんとの関係は引きつけることができません。
ダイソンの音は大きいですが、
それは彼の個性。
しかしmochiさんはその個性を受け入れられない。
でも息子さんはその個性を受け入れている。
まさに人間界のコミュニケーションの難しさを表しているかのような縮図です。
僕はダイソンもmochiさんも好きです。
お二方にも欠点はありますよ。
だけど、
欠点を補って余りある喜びをくれるのです。
だから僕は、
ダイソンとmochiさんの間に入って、
仲介する役回りをします。
「mochiさん、ダイソンくんはさぁ、
家のゴミをきれいに掃除してくれるんだ。
家が汚いとmochiさんのごはんもまずくなっちゃうし、
お水だって汚れちゃうんだ。
いいところもあるからさぁ、
仲良くやってよ」
「ダイソンくん、mochiさんはさぁ、
君に仕事をくれるんだ。
毛をまき散らかしたり、
ウンコボールを落としたり、
君の出番を作ってくれているんだ。
いいところもあるからさぁ、
仲良くやってよ」
そうした仲介があったからか、
mochiさん、
ダイソンが動いていないときは
近くを歩いたりして仲良くやっているようです。
ダイソンも、
だいたいmochiさんと同じ部屋にいますから、
mochiさんが寝ているときは、
静かに一緒に寝ているようです。
仲良く仲良く。
我が家のモットーです。