としょかんの絵本のきもち
わたしのしごとはきょういく。
いつもとしょかんのほんだなで、
おともだちにであうのをまっているの。
わたしはたくさんのおともだちや、
そのぱぱやままに、
えやぶんしょうからなにかをよみとってほしいとおもっているの。
ときどきおともだちのおうちへとまりにいくこともあるわ。
ながいときはさんしゅうかんいくこともあるわね。
もうなんにんのおともだちにであったかしら。
もしかするとせんにんはこえているかもしれないわね。
わたしをよむおともだちにもいろんなこせいがあるのよ。
たのしそうなかおをするおともだち。
ふしぎそうなかおをするおともだち。
けらけらとわらうおともだち。
おめめをまんまるにするおともだち。
むずしそうなかおをするおともだち。
きんちょうしているおともだち。
わたしをみてくれないおともだち。
ぱぱやままのかおをずっとみているおともだち。
なんかいもよんでくれるおともだち。
いちどだけよんでくれるおともだち。
とちゅうであきちゃうおともだち。
えほんをやぶいてしまうおともだち。
ぱぱがいっしょによんでくれたり、
ままがいっしょによんでくれたり、
ときには、
かぞくでえほんのとうじょうじんぶつをまねて、
えんげきをしてくれるおうちもあったわね。
ぱぱやままが、
ひとりでじっくりよんでくれることもあるわ。
ほんとうにいろいろね。
そうそう、
かえすのいやだっていってくれるおともだちもいたわ。
それから
じゅうねんごにまたよんでくれるおともだちもいたの。
とってもおおきくなっていてうれしかったなぁ。
わたしをみて、
なつかしいねぇって、
さいかいをよろこびあったわ。
わたしはいろいろなおともだちにであえてほんとうにうれしいの。
でもね、
そろそろわたしもとしみたい。
からだがね、
きずだらけで、
ところどころほしゅうしてあったり、
しみがついていたり、
せびょうしののりがよわくなってきているから、
あたらしいえほんにこうかんしなくちゃねっていうはなしをきいたわ。
わたしはもっとたくさんのおともだちにであって、
わたしからなにかをよみとってほしいとおもっているの。
それしかわたしにはできないから。
あとなんにんのおともだちにであえるかな。
きょうもとしょかんで、
ほんだなのなかで、
あたらしいおともだちにであえるのを
たのしみにまっているわ。